くずゆにっき
★整体師のブログ★
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薄れゆく記憶の中で 
2008/12/29 [Mon] 00:14:23 » E d i t
いつもご覧いただきありがとうございます。


先日、患者さんから、自家製の切り干し大根とポテトサラダを、
別の方から回転焼き(大阪焼き、大判焼きともいう)を頂きました。
白あんがうまーーい。
切り干し大根はダシがきいていて、添加物てんこ盛りの売ってる惣菜とは
全然違う、これぞ本来の切り干し大根!て感じの旨さ!
感謝感謝です。


さて。


「人間は忘れる生き物」。
とはいえ、ものを覚えられなくなり、記憶がなくなってゆくというのは、
人間としてこの上なく悲しいこと。


都合のいい事だけ忘れていければいいのだけど、
そう上手くもいかず、忘れちゃいけない事を忘れてしまう。
それもまた人間であるがゆえ。


当院に毎日来られている85才のお婆ちゃんは、軽度の認知症。
元々、聡明な方なので、認知症とはいえ言葉のやり取りは若い人並にテンポ良く、
考え方も柔軟な方ですから、一般的なお年寄りと話してる感じではありません。
そして、ポジティブシンキング。


でも、時間や日にち、曜日や精算等に関しては
言っても即忘れてしまいます。
何度も同じ質問をされ、会話していても端端で
同じ内容を呪文のように何度も繰り返します。


そんな時、僕は敢えて
「それ今言いましたよー」「その話これで5回目ですよ~」
と伝えます。


すると、「あ、ほんとぉ」と笑われることもあれば、
その甲斐あってか最近は、
「あ、これ今言ったね」とか「今聞いたね」と、ご自身で気付かれることもあって、
そういう時は僕も「脳の回路が蘇ってきたね~!」と手放しで喜び、
彼女も嬉しそうな表情になります。



いつものように特殊電子療法を終えた彼女を、
外に出てお見送りしたある日、
しばらくすると、彼女がまた戻って来ました。
不思議に思い、
「あれ?○○さん、どうしたんですか?」
と尋ねました。


すると彼女は
「先生、これあげる」
と、ぶら下げていた袋をまさぐって、ある物を一つ取り出して
カウンターに置いて行ったんです。


「え、このためにわざわざ戻って来てくれたんですか?うわぁ、ありがとうございます…」
感激しました。


何だったと思います?



リンゴです。リンゴ1個。



たった今伝えたことを数秒後に忘れてしまう彼女が、

店を出た後も、僕のことを思い出してくれた、

たった1個のりんごをくれるために、わざわざ引き返してくれた、



何気ないその優しさが、切なくなる位に僕は嬉しかった。
思い出してもらえるって、
なんてありがたいことなんだろうと思った。

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